恋の神様
寒い日が続きますが 皆様お風邪などひかれてませんか
な~んてベタな出だし(笑)
私らしくないので かしこまったのはやめておきます
で 何を書こうか迷ったんですが
この間 友達が で送ってくれた物語がとても素敵だったので紹介しますね
とある町に住む女の子、その女の子はとてもよく笑い
自分の気持ちを真っ直ぐに伝える子だった
そんな笑顔の可愛い女の子はとある男の子が大好きだった
大好きで 大好きで何よりも大切に想っていた
女の子は 大好きな男の子の幸せを1番に願い
そんな男の子の笑顔を守りたいと心から思っていた
しかし男の子の幸せを願うあまりいつしか 自分の気持ちをうまく伝える事が
出来なくなっていった
逢いたくても自分が苦しくても男の子が嫌な気持ちにならぬよう
男の子に嫌われぬよう言葉を選ぶようになり
自分のしてほしい思いは伝えずただただ真っ直ぐに
大好きだという事だけを伝えていた
そんなある日、男の子から「おもいんだ」と別れを告げられた
女の子はあまりの悲しみに言葉を失った
あんなにも大切に想い男の子の笑顔をずっと見ていたいと
それだけを思っていただけなのに
それからというもの女の子は笑わなくなった
そしてもう二度と誰かを愛する事はしないと心に誓った
それからの女の子は ただただ毎日を過ごしていた
空がどんなに青くても、温かい日差しが女の子を照らしても
女の子は無表情で何も感じないまま過ごしていた
それをずっと見ていた恋の神様は見るに見兼ねて女の子にこんな事を聞いた
「なぜ心を閉ざしたのだ?」
すると女の子は
「心を閉ざせば何も感じません、何も感じなければもう傷つく事はありません」
と答えた
「そうかぁ・・・しかし傷は癒えぬぞ」と恋の神様は言った
女の子は
「それでもいいのです。これ以上傷つかなければ」
と声を震わせながら答えた
恋の神様はそんな女の子を見つめながら
「互いに思いやり、互いに愛し愛されていたら片方の愛が
おもいということはないのだよ。
それに自分の思いを伝えられないという事もな」
その言葉を聞いて一粒の涙が女の子の頬をつたった
その一粒の涙を見た恋の神様は
「まだ悲しいと感じる心があるではないか。ならお前にいいものを見せてやろう」
そう言って女の子の手をとり未来へと連れていった
そこには膝を抱え1人でうずくまる男の子の姿があった
そんな男の子を見ながら
「耳をすまして聞いてごらん」と恋の神様が言った。
すると
「どうして僕はあんなに大切にされていた事に気がつかなかったのだろう
どうして僕はあの時あの子の愛をおもいと言ってしまったのだろう
あんなにも僕を大切にしてくれる人なんてなかなかいなかったのに
もう遅いけどあの子にありがとうを伝えたい」
と男の子が苦しそうに泣いていた
それを聞いた女の子は涙が止まらなかった
あれほどまでに大切に想った女の子のおもいは
男の子の良心に届いていたのだ
「誰かを想う気持ちにおもいも軽いもないんだよ、自分の気持ちより
誰かを想い誰かを大切にした、これ以上の思いやりはない。
むしろそれができた自分を抱きしめてはやらないのか?」
さらに
「誰かの幸せを願い誰かの笑顔の為に過ごした日々は、お前の明日に
幸せを運んできてくれる。心を閉ざしてはその幸せが見えぬぞ」
そして
「大切にしたおもいは必ず相手に伝わるものだ。たとえそれが何年先でもな。
必ず届くものなのだよ」
そう言いながら恋の神様はニコリと微笑んだ
そして
「お前の心は誰よりも美しい。だから心を閉ざしてはいけないよ」
そう言って消えた
女の子はこの時はじめて男の子を大切に想った自分を抱きしめた
そして自分で自分を抱きしめた時、心の奥の方で何かが溶けていくのを感じた
それからの女の子は青い空を美しいと心で感じ、温かい日差しを全身で感じながら
笑顔で過ごしていった
今日も誰かの幸せを願い、今日も誰かの笑顔の為に
そうして毎日を過ごしていった
たくさんの幸せにつつまれながら
そして愛し愛される喜びを分かち合いながら
誰かを愛せたあなたの心は純粋だった
誰かの笑顔を守る為に言葉を選んだあなたの気持ちは温かいものだった
だから愛しすぎて疲れても心を閉ざさないで
あなたの愛がおもいのではない
あなたの思いやりが溢れていただけ
ただその溢れたおもいを受け止める相手のうつわが少し足りなかっただけ
だから泣かないで
誰かを愛したあなたの心はなによりも美しいから
誰かを大切に思う度あなたの心が磨かれていくのだから
そして磨かれた分だけ優しさに包まれていくのだから
誰かの幸せを願い過ごした今日があなたの明日にきっと幸せを運んできてくれる
長くなりましたが皆さんにも幸せが降り注ぎますように
HAPPY VALENTINE
ゆめみし山科店
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